SIerエンジニアが副業を始めた実録|6年目が試した方法と月5万円への道筋
「副業やってみたいけど、SIerって就業規則的にグレーじゃないの?」「そもそも何から手をつければいいかわからない」
これ、2年前の私がそのまま抱えていた悩みです。SIer6年目、PHP・Python・Next.jsあたりを主軸に、客先常駐と社内開発を行き来してきました。給与は悪くないけれど、スキルが特定のドメインに偏りがちで「このままでいいのか」という焦りが慢性的にあった。
副業を始めたのは純粋に収入アップが目的でしたが、結果として技術の幅が広がり、市場価値の感覚も掴めるようになりました。この記事では、SIerに在籍したまま副業を始める具体的な手順と、実際に試した方法の費用対効果を包み隠さず書いていきます。
※ 本記事は転職を勧める内容ではありません。あくまで「SIerに籍を置きながら、外のお金を稼ぐ」ことにフォーカスしています。
まず確認|SIerで副業はできる?就業規則の調べ方
「副業解禁」というワードが広まって久しいですが、SIer各社の実態はバラバラです。私の会社は「会社に届け出れば副業可」というルールでしたが、同じ案件チームのメンバーは「競業避止の観点でグレー」と言われているケースもありました。
まず確認すべきは以下の3点です。
- 就業規則の「副業・兼業」に関する条項
- 客先常駐の場合は、常駐先の契約書にも守秘義務・競業禁止条項がないか
- 社会保険・確定申告の扱い(年20万円超で確定申告が必要)
私の場合、人事部にメールで問い合わせて「個人として請けるWeb制作・プログラミング案件はOK」という回答を文面で残しました。口頭確認だけは絶対にやめてください。後で「そんなこと言ってない」になります。
SIerエンジニアが副業で稼ぐ5つのルート
実際に私が試したもの・調べたものを整理すると、以下の5パターンに収まります。
① クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ)
副業スタートとして最も敷居が低い。登録10分、案件応募は即日できます。私が最初に受注したのはWordPressのカスタマイズ案件で、単価は3万円・作業時間は約15時間でした。時給換算で2,000円。SIerの残業換算より少し良い程度ですが、「外のお金を稼いだ」という感覚は大きかったです。
ただし、最初の1〜2ヶ月は実績ゼロのため単価が上がりにくい。プロフィールの作り込みと、最初の数件は単価を下げてでもレビューを積むことが大事です。私は3件受注したところでプロフィールに「PHP/WordPress 5年」と書けるようになり、5万円台の案件が取れるようになりました。
② 技術系コンテンツ販売(Zenn・note・Udemy)
一度作れば寝ている間も売れるのが強み。私はZennに技術記事を20本投稿した時点で月3,000〜5,000円のサポートが入るようになりました。Udemyのコース制作は準備工数が大きいですが、ヒットすれば月10万円超も珍しくありません。
③ フリーランス案件(副業スタイルで週2〜3日)
これが単価のインパクトは一番大きいです。レバテックフリーランスやMidworksは「週2〜3日・リモート」という条件で案件を探せます。私の同僚(Python・機械学習)は副業扱いで月15万円の案件を掛け持ちしています。ただし、こちらは確実にスキルセットと実績が問われます。
④ プログラミング講師・メンタリング
ストアカやCodementorを使った教える副業。時給3,000〜8,000円が相場で、私はストアカでNext.js入門講座を月2回開いて月2万円程度の収入があります。教えることで自分の理解も深まるので一石二鳥です。
⑤ AIツール活用による作業効率化+案件数増加
これは副業ルートというより「倍率を上げる手法」ですが、実際に効果が大きかったので後述します。
💼 副業案件を探すなら登録必須のサービス
エンジニア専門の案件マッチングサービス「クラウドワークス」は、PHP・Python・TypeScriptなどの案件数が国内最大級。スキルシートを登録しておくだけでスカウトが来ることもあります。まずは無料登録から始めてみてください。
副業ルート別 比較表|SIerエンジニアにはどれが合う?
| 副業ルート | 初月収入目安 | 月10万円達成 | 必要な準備期間 | SIerとの相性 | リスク |
|---|---|---|---|---|---|
| クラウドソーシング | 1〜5万円 | 3〜6ヶ月 | 1〜2週間 | ◎(時間を自分で調整しやすい) | 低(会社バレしにくい) |
| フリーランス副業(週2〜3日) | 8〜20万円 | 即〜1ヶ月 | 1〜3ヶ月(実績準備) | △(本業との時間調整が難関) | 中(就業規則要確認) |
| 技術コンテンツ販売 | 0〜3,000円 | 6ヶ月〜1年 | 2〜4週間(執筆・収録) | ◎(非同期・好きな時間に作業) | 低(会社とほぼ無関係) |
| プログラミング講師 | 1〜3万円 | 4〜8ヶ月 | 2〜3週間 | ○(週末・夜間で調整可) | 低 |
| レバテック等エージェント経由副業 | 10〜20万円 | 即〜2ヶ月 | 1〜2ヶ月(面談・選考) | △(稼働時間の確保が必要) | 中(確定申告・社保注意) |
※ 収入目安は個人スキル・稼働時間によって大きく変動します。私の実績と周囲のSIerエンジニアへのヒアリングをもとに作成。
私がAIツールで副業の作業時間を半分にした話
副業で最初にぶつかる壁は「時間が足りない」です。本業が忙しい時期は残業が続き、副業に使える時間は平日夜1〜2時間、週末4〜5時間が限界でした。
そこで本格的に使い始めたのがGitHub CopilotとCursorです。
GitHub Copilot(月10ドル)の費用対効果
SIerの本業でも使えますが、副業への効果が顕著でした。WordPressプラグインのカスタマイズ案件(単価5万円)を受けたとき、Copilotなしなら20時間かかると見積もっていたところ、実際の作業は11時間で完了しました。月10ドル(約1,500円)の投資で、実質2万円以上の時間を生み出した計算です。
Cursor(月20ドル)でNext.jsコード生成が爆速に
私のメイン技術スタックであるNext.js+TypeScriptとの相性が抜群です。コンポーネント設計やAPI routeの雛形生成、型定義の補完が劇的に速くなりました。特に効果を感じるのは「仕様書を貼ってコードを生成させる」フロー。副業の案件説明文をそのままCursorに読み込ませて叩き台を作り、それを修正する形で進めると、コーディング時間が体感で40〜50%削減されています。
月額コストの合計はGitHub Copilot+Cursor+Udemyで約5,000〜6,000円。副業の月収が3〜5万円あれば、ツール代のROIは余裕で10倍以上になります。
🤖 AI時代のコーディング効率化ツール「Cursor」
私が副業の作業時間を約40%削減できたエディタがCursorです。Next.js・TypeScript・Pythonとの相性が特に良く、SIerエンジニアが副業案件をこなすスピードを劇的に上げてくれます。まずは無料プランで試せます。
SIer6年目が副業を始めてからの月収推移(実録)
正直に書きます。最初の2ヶ月は「やってる感」だけで収入はほぼゼロでした。
- 1ヶ月目:クラウドワークスに登録、プロフィール作成、5件に応募→0件受注。焦ってテストタスクを2件こなして実績ゼロ解消。
- 2ヶ月目:WordPress案件1件受注・3万円。作業15時間。時給2,000円。
- 3ヶ月目:同様の案件2件+Zenn記事投稿スタート。計5.5万円。
- 4ヶ月目:GitHub Copilot・Cursor導入。案件3件こなせるようになり、Zenn収入も合わせて月8万円。
- 5〜6ヶ月目:レバテックフリーランスに登録、週2日・リモートのNext.js案件を1件追加。月収15〜18万円(本業除く)。
6ヶ月で月15万円というのは私の場合であり、スキルセットや稼働時間によって差は大きいです。ただ「何も始めなければゼロ」は間違いないので、まず動くことが全てでした。
フリーランスエージェントは副業でも使える?
「フリーランスエージェントって独立した人向けじゃないの?」と思っていましたが、レバテックフリーランスやMidworksは在籍しながらの副業案件を紹介してもらえるケースがあります。
私が登録した際の担当者の話では、「週2〜3日稼働・フルリモート」という条件で探すと、月10〜20万円ラインの案件が複数あるとのことでした。特にPython・機械学習、React・Next.js系は需要が高く、単価も上がりやすい。
注意点は、エージェント経由の案件は「準委任契約」「業務委託」になるので、確定申告が必要な点と、本業との利益相反がないかの確認が必要な点です。事前に就業規則と照らし合わせてから登録してください。
副業スキルアップのために今やっていること
副業の単価を上げるには、スキルの市場価値を継続的に更新することが不可欠です。私が現在進行形でやっていることを挙げます。
Udemyで市場価値の高いスキルを先取り
Udemyのセール時(月1〜2回、コース1,200〜1,800円)を狙って買い置きしています。最近仕入れたのはAWS+Terraform、FastAPI+Python、そしてReact NativeとKotlinの連携コースです。本業でKotlinのAndroid開発経験があるので、React Nativeとの違いを理解しておくことで、モバイル案件の幅が広がっています。
Udemyの良いところは「途中まで見てわかったら飛ばせる」こと。教科書を1冊読み切るより実践的なインプットができ、副業に直結しやすい。
📚 スキルアップならUdemy|セール時は1コース1,200円〜
副業単価を上げるには学習への投資が最短ルートです。Next.js・Python・AWS・React Nativeなど、副業市場で需要の高いコースが充実。私も定期的にセールで買い足しています。まずは気になるコースを検索してみてください。
まとめ|SIerエンジニアが副業を始めるための3ステップ
長くなりましたが、要点をまとめます。
- 就業規則と常駐先契約を確認し、文面で会社の承認をもらう(これをスキップすると後でトラブルになる)
- クラウドワークスかランサーズに登録し、今あるスキルで最初の1件を受注する(完璧なプロフィールより、まず動く)
- AIツールで作業効率を上げながら案件数を増やし、フリーランスエージェントへの登録でステップアップする
SIerのスキルは副業市場で普通に通用します。PHPもPythonも、SQL書けることも、大規模システムの設計を経験していることも、フリーランスや個人事業主では持っていないアドバンテージです。6年間培ってきたものは、会社の外でもちゃんとお金になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. SIerに勤めながら副業をすると会社にバレますか?
住民税の徴収方法が「特別徴収」のままだと、副業収入分の住民税増額で会社の経理が気づく可能性があります。確定申告の際に「普通徴収(自分で納付)」を選択することで、会社への通知を防ぐことができます。ただし、副業を明示的に禁止していない会社であれば、そもそも申告・届け出をしておく方が安全です。
Q2. 副業の確定申告はいつ、何をすればいいですか?
副業収入が年間20万円を超えた場合、翌年の2月16日〜3月15日に確定申告が必要です。業務委託・クラウドソーシングで受け取った収入は「雑所得」または「事業所得」として申告します。freeeやマネーフォワードクラウドを使えば、領収書の入力から申告書作成まで数時間で完結します。最初の確定申告は税務署の無料相談窓口を使うのが確実です。
Q3. 技術スキルが古い(5〜6年前の技術)でも副業案件は取れますか?
取れます。WordPressのPHP案件、レガシーなjQueryのカスタマイズ、古いシステムのSQL最適化など、「古い技術のわかる人が少ない」ゆえに需要が続いている案件は多いです。ただし単価の上限が低い傾向があるため、並行して新しいスキルの習得は続けた方が長期的には有利です。
Q4. 副業を始める際に最初に登録すべきサービスはどこですか?
実績ゼロからのスタートであれば、クラウドワークスかランサーズが最初の一歩として最適です。案件数が多く、小規模な案件から受注実績を積めるからです。ある程度実績がついたら、エンジニア専門のレバテックフリーランスやMidworksに登録して単価を上げる、というステップが王道です。
Q5. 副業の準備にどのくらいの時間がかかりますか?
プロフィール登録・スキルシート作成・最初の案件応募まで、最短で3〜5日あれば動けます。最初の受注までは1〜4週間が現実的な目安です。「準備が整ったら始める」ではなく、登録しながら並行してスキルを磨く方が時間の無駄がありません。私の経験上、完璧に準備してから始めようとすると、半年経っても始められないパターンになりがちです。

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