【SIer6年目が本音レビュー】Cursorの使い方と副業への活用法|月の作業時間を30時間削減した実体験
正直に言う。最初はCursorに懐疑的だった。
「AIコーディングツールなんてGitHub Copilotで十分じゃないか」——そう思っていた私が、今では業務でも副業でもCursorなしでは考えられなくなっている。SIerで6年間、PHP・Python・TypeScript・Kotlin・Swiftと渡り歩いてきた私が、実際に3ヶ月間Cursorを使い込んだ上での本音レビューをまとめる。
副業エンジニアとして月収を底上げしたい人、AIツールを実務に活かしたい人、そして「Cursorって実際どうなの?」と気になっているエンジニアに向けて書いた。数字と実体験ベースで、忖度なしに語る。
Cursorとは何か——GitHub Copilotとの根本的な違い
Cursorは、VS Codeをベースに作られたAI統合型コードエディタだ。単なる「コード補完ツール」ではなく、エディタそのものにAIが組み込まれている点が最大の特徴になる。
GitHub Copilotはあくまでも「VS Codeのプラグイン」であり、コードを書くときに候補を出してくれる補助役に過ぎない。一方でCursorは、プロジェクト全体のコードベースを読み込み、「このファイルの構造を踏まえてリファクタリングして」「このバグの原因を特定して修正案を出して」といった、より上位レイヤーの指示に応えられる。
私がSIer案件で実際に体感した違いはここだ。既存の3万行超えのPHPプロジェクトに機能追加する作業で、GitHub Copilotでは「ここに関数を追加する」程度のサポートしか得られなかった。Cursorはプロジェクト全体を把握した上で、「この関数はすでに別ファイルに類似実装があります、流用しますか?」と提案してくる。これはプロダクトの品質に直結する話だ。
インストールから初期設定まで【実際の手順】
セットアップは拍子抜けするほど簡単だった。所要時間は10分もかからない。
手順1:公式サイトからダウンロード
cursor.sh にアクセスして、自分のOS(Mac/Windows/Linux)に対応したインストーラーをダウンロードする。私はMacBook Proで使っているので、dmgファイルをダウンロードしてインストール完了。
手順2:VS Codeの設定を引き継ぐ
初回起動時に「Import VS Code settings」を選択すると、既存のVS Code設定・拡張機能・テーマがそのまま引き継がれる。私はここで迷わずインポートした。普段使いの環境がそのまま使えるので、学習コストがほぼゼロだった。
手順3:モデルの選択
設定からClaude 3.5 Sonnet、GPT-4o、cursor-smallなど複数のモデルを選択できる。私はデフォルトでClaude 3.5 Sonnetを使っている。コードの文脈理解と修正精度が一番高いと感じた。
手順4:プロジェクトの読み込み
既存プロジェクトをフォルダごと開くだけで、Cursorがコードベースをインデックス化してくれる。3万行規模のプロジェクトでも5分かからずに完了した。
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Cursorで作業効率が上がったとしても、案件がなければ意味がない。SIer在籍のまま副業案件を探すなら、エンジニア専門のフリーランスエージェントが一番確実だ。私も登録しているレバテックフリーランスは、週2〜3日稼働の副業案件も豊富に扱っている。
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Cursorの使い方——私が実務で使っている5つの機能
① Cmd+K(インラインコード生成・編集)
コードを選択してCmd+Kを押すと、その場でAIへの指示を入力できる。「このSQLクエリをN+1問題が起きないように書き直して」と入力すると、選択範囲だけを対象に修正案を出してくれる。差分表示で確認してからAcceptできるので、意図しない変更が入るリスクがない。
私がこれを一番使うのはSQL最適化とリファクタリングだ。既存コードを触るのはどのプロジェクトでも神経を使うが、差分確認ができるCursorのフローは信頼性が高い。
② Cmd+L(チャットでコードベースと対話)
これがCursorの真骨頂だと思っている。右サイドバーにチャット画面が開き、プロジェクト全体を踏まえた質問ができる。
実際に使った例を挙げる。Next.js+TypeScriptのプロジェクトで「認証周りの処理がどのファイルに分散しているか整理して」と聞いたら、関連するファイル名・関数名・依存関係を図解に近い形で返してくれた。新規参画した案件の把握作業が体感で半分以下になった。
③ @ファイル・@コードベース指定
チャット内で「@controllers/UserController.php」のようにファイルを指定すると、そのファイルを文脈に含めた回答が得られる。「@コードベース このプロジェクトでReact Nativeのナビゲーション処理はどこで管理しているか」といった使い方が便利だ。
④ Composer(複数ファイルの一括生成・編集)
Cmd+Shift+Iで開くComposerは、複数ファイルをまたいだ実装を一度の指示で行える機能だ。「Userエンティティに電話番号フィールドを追加して、バリデーション・マイグレーション・テストコードも合わせて生成して」と指示すると、関連する全ファイルの変更案を一括で作ってくれる。
副業でスピードが求められる案件では、この機能が特に効く。私の場合、小規模なCRUD機能の実装時間が従来比で約60%削減できた。
⑤ .cursorrules(プロジェクト固有のルール設定)
プロジェクトルートに.cursorrulesファイルを置くと、AIへの前提条件を設定できる。「このプロジェクトはPHP 8.1を使用、PSR-12に準拠すること」「コメントは日本語で記述すること」といったルールを書いておくと、毎回指示しなくてもルールに沿ったコードが生成される。チームで使う場合も、このファイルをGit管理すれば全員に同じルールが適用される。
Cursor vs GitHub Copilot 比較表
| 比較項目 | Cursor Pro | GitHub Copilot Individual |
|---|---|---|
| 月額料金 | $20(約3,000円) | $10(約1,500円) |
| ベースエディタ | VS Code互換(Cursor独自) | VS Code / JetBrains等プラグイン |
| コードベース理解 | ◎ プロジェクト全体をインデックス化 | △ 開いているファイル中心 |
| 使用AIモデル | Claude 3.5 Sonnet / GPT-4o / 他 | GPT-4o(Copilot Chat) |
| インラインチャット | ◎ Cmd+K で直接編集 | ○ インラインチャット対応 |
| 複数ファイル一括編集 | ◎ Composer機能 | ✕ 対応していない |
| プロジェクトルール設定 | ◎ .cursorrules | △ カスタム指示(限定的) |
| 無料プラン | ○ 制限あり(2週間試用後) | ○ 個人・学生向け無料枠あり |
| セキュリティ(コード送信) | Privacy Mode設定可能 | コードのAI学習をオプトアウト可能 |
| 副業での費用対効果 | ◎ 時間削減効果が大きい | ○ 入門としては十分 |
コストだけ見ればGitHub Copilotが安い。ただし、副業エンジニアとして「時間単価を上げる」という視点で考えると話が変わる。月に副業で30時間稼働して時間単価が5,000円なら、Cursorで月5時間削減できれば削減金額は2.5万円だ。月額3,000円の投資として、十分すぎるリターンになる。
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副業エンジニアがCursorを使うと何が変わるか
ここが、この記事で一番伝えたい部分だ。
私はSIerに在籍しながら副業でWebアプリ開発の案件を受けている。主にランサーズ・クラウドワークスで単発案件を取り、レバテックフリーランスで継続案件を1本持っている構成だ。副業の月収は現在15〜20万円の間で推移している。
Cursorを導入する前後で、作業時間に明確な変化が出た。
導入前(GitHub Copilot使用):月の副業作業時間 約45時間
導入後(Cursor Pro使用):月の副業作業時間 約32時間
同じ案件量・同じ報酬で、13〜15時間の削減だ。浮いた時間で新しい案件を1本追加したり、スキルアップの学習に充てたりしている。
具体的に時間が削減できた作業は以下の3つだ。
- 仕様書・既存コードの読み込み:新規参画案件で「このコードベースを理解する」時間が約40%削減。Cursorに「このプロジェクトの全体構成を説明して」と聞くだけで、見取り図が出てくる。
- テストコードの作成:関数を書いたらCmd+LでユニットテストをAIに生成させるフローが定着した。テストコード作成時間が体感で70%削減。
- バグ調査:エラーログをチャットにペーストして「原因と修正方法を教えて」と聞く。スタックトレースの読み解きから修正案まで一気に出てくる。調査時間が平均1.5時間→30分程度になった。
副業の時間単価を計算すると、Cursor導入前は月収18万円÷45時間=時間単価4,000円。導入後は月収18万円÷32時間=時間単価5,625円になる。同じ報酬でも、時間単価が約40%上がった計算だ。
ただし注意点も正直に書く。Cursorが生成したコードをそのまま使うのは危険だ。特にセキュリティ周りの実装(認証・認可・バリデーション)は必ず自分でレビューする習慣が必要になる。AIの出力を「参考案」として扱い、最終判断は自分でする——この姿勢がないと、副業先のクライアントに迷惑をかける可能性がある。6年間SIerで働いてきた経験が、ここで生きてくる部分だ。
料金プランと費用対効果の実数値
Cursorの料金プランは2024年時点で以下の3つがある。
- Hobby(無料):GPT-4o/Claude 3.5 Sonnetのリクエスト数が月50回まで。試すには十分だが、本格的な業務利用には物足りない。
- Pro($20/月、約3,000円):上位モデルのリクエスト500回/月+低速モデル無制限。私が使っているプランで、通常の副業利用であれば月500回で十分だった。
- Business($40/ユーザー/月):チーム利用向け。Privacy Modeが強制ONになるなど、企業のセキュリティ要件を満たす構成。
費用対効果を数値で出すと、私のケースでは月3,000円の投資に対して時間単価が1,625円上がった(4,000円→5,625円)。月32時間稼働なら、削減できた13時間分の価値は13時間×4,000円=52,000円の「機会損失の回避」と捉えられる。月3,000円で5万円以上の価値を生んでいる計算だ。
まず無料プランで2週間試して、自分のワークフローに合うか確認してからProに切り替えるのが賢い使い方だと思う。
🚀 副業収入をさらに増やしたいエンジニアへ
Cursorで作業効率を上げながら、案件単価も上げていくのが一番効果的な戦略だ。SIer在籍のまま副業フリーランスとして動けるエージェントに登録しておくと、交渉窓口をエージェントに任せて技術に集中できる。レバテックフリーランスは非公開案件が多く、私の経験では同じスキルセットでもクラウドソーシングより時間単価が1.5〜2倍になることが多い。
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よくある質問(FAQ)
Q1. Cursorはセキュリティ的に安全か?社内コードを使っても大丈夫?
設定のPrivacy Modeを有効にすると、入力したコードがAIのトレーニングデータとして使用されなくなる。ただし、処理自体はCursorのサーバーを経由するため、機密情報を含むコードを扱う場合は社内のセキュリティポリシーを確認する必要がある。私がSIer案件で使う際は、顧客の個人情報や機密仕様が含まれる部分はCursorに入力しないルールを自分で設けている。副業案件でも同様だ。BusinessプランはSOC 2認定を取得しており、企業利用での信頼性はHobby/Proより高い。
Q2. GitHub Copilotをすでに使っているがCursorに切り替える価値はあるか?
副業・フリーランスとしてスピードと品質を両立したいなら、切り替えの価値は十分にある。単純なコード補完だけが目的なら Copilotでも事足りる。ただしプロジェクト全体を理解した上での実装・リファクタリング・調査作業を効率化したい場合、Cursorのアドバンテージが大きい。私は両方を2ヶ月並行して使った後、Cursorに一本化した。費用は月1,500円増えたが、作業時間の削減でその何倍も回収できている。
Q3. プログラミング経験が浅い副業初心者でも使いこなせるか?
Cursorは「補助ツール」であって「代替ツール」ではない点を理解してほしい。AIが出したコードが正しいかどうかを判断するには、自分自身に基礎的なプログラミング知識が必要だ。経験1〜2年未満のエンジニアがCursorの出力をそのまま使い続けると、バグを見つけられなかったり、セキュリティ上の問題に気づけなかったりするリスクがある。まず基礎をUdemyなどで固めてから、Cursorを「スピードアップのための道具」として活用するのが正しい順序だ。
Q4. Cursorは日本語での指示に対応しているか?
完全に対応している。私は普段のチャット指示をすべて日本語で行っており、コメントも日本語で出力させている。英語で指示した方がやや精度が高いケースもあるが、日常的な実装作業で困ることはない。.cursorrulesに「コメントと説明は日本語で出力すること」と書いておくと、毎回指定しなくて済む。
Q5. SIerの本業でもCursorを使えるか?
使えるかどうかは会社のセキュリティポリシー次第だ。クライアント情報や機密情報を含むコードを外部サービスに送信することを禁止している企業は多い。私の場合、本業のSIer案件ではCursorを使わず、副業案件でのみ活用している。ただし「コードを入力せずに仕様の整理・設計のディスカッション相手として使う」なら、社内ポリシーに引っかかりにくい使い方もある。まず自社の規定を確認することが先決だ。
※本記事の数値(作業時間・収入)は筆者個人の実績に基づくものです。効果には個人差があります。料金情報は2024年時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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