PHP副業の案件単価は現実どうなの?SIer6年目の私が実際に調べて試した結果を全公開
「PHPって古い言語だから副業案件ないんじゃないの?」
正直、私も最初はそう思っていた。SIerで6年間、PHPをメインに業務システムを作り続けてきたけれど、副業を始めようとクラウドソーシングを覗いたとき、最初に目に入ったのは時給900円〜1,200円レベルの案件だった。
「やっぱり単価低いのか…」と諦めかけたが、もう少し掘り下げて調べてみると、まったく別の景色が見えてきた。PHPで月20万円以上を副業で稼いでいるエンジニアが普通に存在するし、フリーランス案件に目を向けると月単価60万〜80万円台もザラにある。
この記事では、SIerに在籍しながら副業・AIツール活用で収入アップを模索している私が、実際に案件を調べ、いくつかに応募し、現場で感じた「PHPの副業リアル」をそのまま書く。数字は全部、私が実際に確認したもの、または応募して得た情報だ。
まずクラウドソーシングのPHP案件、現実を直視する
クラウドワークスとランサーズで「PHP」と検索すると、2024年時点で常時500〜800件前後の案件がヒットする。ただし、この数字をそのまま「チャンスが多い」と受け取るのは危険だ。
内訳を見ると、案件の構成はおおよそこうなっている。
- WordPressのカスタマイズ・プラグイン修正:全体の約40〜50%
- 既存PHPシステムの改修・バグ修正:約20〜30%
- Laravel/CakePHPを使った新規開発:約15〜20%
- スクレイピング・自動化ツール:約5〜10%
WordPressカスタマイズ案件の相場は、固定報酬で5,000円〜30,000円程度。作業時間に換算すると時給800円〜1,500円になることが多い。これが「PHP副業は単価が低い」という印象を生んでいる正体だ。
一方でLaravelを使った業務系の新規開発案件を見ると、時給換算で2,500円〜4,000円、月10〜20時間稼働で月3万〜8万円という案件が普通に存在した。私がランサーズで実際に応募した案件(既存在庫管理システムのAPI追加開発)は、月15時間・月7万円という条件だった。
クラウドソーシングで副業をするなら、WordPress案件に飛びつかず、業務系・API開発・Laravel案件に絞ることが収入を上げる最短ルートだと実感している。
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フリーランス案件(業務委託)のPHP単価は別次元
クラウドソーシングと切り離して考えないといけないのが、エージェント経由のフリーランス案件だ。レバテックフリーランスやMidworksで「PHP」「Laravel」で案件を検索すると、月単価の現実はこうなっている。
| スキル・経験 | 月単価(稼働80h/月) | 月単価(稼働160h/月) | 備考 |
|---|---|---|---|
| PHP基礎のみ(〜3年) | 25万〜35万円 | 50万〜70万円 | WordPressが多め |
| Laravel + API設計(3〜5年) | 35万〜50万円 | 70万〜90万円 | ECサイト・業務系に多い |
| PHP + TypeScript/React(5年以上) | 45万〜65万円 | 85万〜110万円 | フルスタック案件に強い |
| PHP + AWS/インフラ(5年以上) | 50万〜70万円 | 90万〜120万円 | 設計〜運用まで担当可能 |
この数字はレバテックフリーランスの公開案件と、私が実際にエージェントと電話面談して確認したリアルな相場だ。副業(週2〜3日・稼働80時間/月)でも、スキルがあれば月35万〜50万円の案件は十分に現実的に存在する。
ただし注意点がある。SIerに在籍したまま副業でフリーランス案件を受ける場合、就業規則の確認が必須だ。私の会社は副業解禁されているが、「同業他社への業務委託は不可」という条件があるため、エージェントとの面談時に必ず確認するようにしている。
私が実際にやった:PHP副業で月8万円を安定させるまでの3ヶ月
理論ではなく、実際に私がどう動いたかを書く。
1ヶ月目:案件調査と登録
クラウドワークス・ランサーズに登録し、プロフィールを整えた。ここで意識したのは「Laravel歴5年」「SIerでの業務系システム開発経験」「API設計・実装可能」という点を前面に出したこと。WordPressカスタマイズはできるが、あえてプロフィールには書かなかった。
2ヶ月目:最初の案件獲得
ランサーズ経由で在庫管理システムのAPI追加案件を受注。月15時間・月7万円。最初の案件なのでポートフォリオ目的として割り切って受けた。実際の作業は設計2時間、実装7時間、テスト・修正4時間、クライアントとのやりとり2時間で合計15時間。時給換算4,667円。
3ヶ月目:AIツール導入で作業効率が変わった
ここで転機があった。GitHub Copilotを月額10ドル(約1,500円)で導入したところ、コーディング速度が体感で30〜40%上がった。ルーティンなCRUD処理の実装やテストコードの生成が劇的に速くなり、同じ月15時間の稼働で案件を1.5本こなせるようになった。結果、月収8万円台を維持できるようになった。
費用対効果を計算するとこうなる。
- GitHub Copilot:月1,500円
- 効率化による追加収益:約1万〜1.5万円/月
- ROI:約700〜1,000%
正直、AIツールを使わない理由がまったくない。
🤖 GitHub Copilotで作業効率を上げてから副業を始める
月額10ドル(約1,500円)で、コーディング速度が体感30〜40%向上。副業の作業時間が限られているSIerエンジニアこそ、先にツール環境を整えてから案件に入ることを強くすすめる。
PHP副業の単価を上げるために私がやっていること
月8万円で満足していないので、現在進行形でやっていることを書く。
①TypeScript・Reactとの組み合わせで提案幅を広げる
SIerの現場でNext.js・TypeScriptを使う機会があったので、PHPのバックエンド+Next.jsのフロントエンドをセットで提案できるようにした。「フロントもバックも任せてください」と言えるだけで、案件単価が1.3〜1.5倍になる体感がある。実際、現在受けている案件(ECサイトの新機能開発)はLaravel + Next.jsの構成で、月12万円・月20時間という条件だった。
②Udemyで体系的に知識を補完する
現場で使えている技術の「なぜ」が説明できないと、クライアントとの技術的な議論で詰まる。Udemyの「現役シリコンバレーエンジニア監修」シリーズでAWSとDockerを体系的に学び直した。セール時は1,500円〜2,000円で買えるので、コスパは圧倒的にいい。
③Cursorを使ってコードレビューを自動化
最近使い始めたCursorは、エディタにAIが組み込まれていて、コードの説明・修正提案・テストコード生成が自然言語で指示できる。特に「このコードのセキュリティ上の問題点を指摘して」という使い方が副業クオリティの向上に効いている。PHPのSQLインジェクション対策・XSS対策のレビューを自動でやってもらえるのは、一人で開発しているときに特に助かる。
④レバテックフリーランスに登録して相場感を常に把握
まだ本格的にフリーランス案件には入っていないが、レバテックフリーランスには登録済みで、月に一度エージェントと話して市場相場を確認している。「今どのスキルの需要が上がっているか」「自分のスキルだと月単価いくら出るか」を定期的に確認することで、副業の方向性を調整できる。
PHP副業でよくある「失敗パターン」と回避策
私自身がやりかけた失敗と、周囲から聞いた話をまとめる。
失敗①:WordPress案件だけ受け続けて単価が上がらない
最初に仕事が取りやすいWordPress案件を受け続けると、プロフィールがWordPress特化になり、高単価の業務系案件が取りにくくなる。最初からターゲット案件を絞るべき。
失敗②:本業の繁忙期に副業の納期を設定してしまう
SIerは年度末・システムリリース前後が激務になる。副業の納期は必ず2週間以上の余裕を持って設定し、本業が忙しい時期に被らないようスケジュールする。
失敗③:要件定義を曖昧にしたまま着手する
クライアントが非エンジニアの場合、「なんとなくこんな感じ」で依頼してくることが多い。Notion等でドキュメント化し、着手前に仕様を確定させないと、後から仕様変更が連発して時給が崩壊する。
失敗④:AIツールを使わずに全部手書きしている
副業の作業時間は限られている。GitHub CopilotやCursorを使わずに全部手書きしているエンジニアは、同じ時間で半分しか生産できていない可能性がある。ツールコストを惜しんでいる場合ではない。
現実的な副業PHPエンジニアの月収シミュレーション
SIerに在籍しながら月に使える副業時間を「20〜30時間」として計算する。
| 案件タイプ | 時給換算 | 月20時間稼働 | 月30時間稼働 |
|---|---|---|---|
| WordPress修正 | 1,000〜1,500円 | 2万〜3万円 | 3万〜4.5万円 |
| Laravel業務系改修 | 3,000〜4,500円 | 6万〜9万円 | 9万〜13.5万円 |
| Laravel + Next.js新規開発 | 5,000〜7,000円 | 10万〜14万円 | 15万〜21万円 |
| フリーランス業務委託(週2) | 4,000〜6,500円 | 8万〜13万円 | 12万〜20万円 |
LaravelとTypeScriptを両方使えるエンジニアが、月30時間副業に充てれば月15万〜21万円は十分に現実的な数字だ。本業の年収が仮に600万円なら、副業で年間180万〜250万円の上乗せができる計算になる。
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登録・面談は無料。「今のスキルだと副業でいくら取れるか」を客観的な数字で把握できる。SIerのまま副業を本格化させたいなら、まず相場を知ることから始めるのが正解だ。
まとめ:PHP副業の現実は「やり方次第」で全然変わる
冒頭で「時給900円のWordPress案件を見て諦めかけた」と書いたが、あれから半年で月8万円を安定させ、今は月12万〜15万円を目指して案件のステージを上げている最中だ。
PHPの副業単価が低いのは事実だが、それはWordPressカスタマイズに限った話であって、LaravelやAPI開発に絞ればまったく別の話になる。さらにTypeScriptやNext.jsを組み合わせれば、フルスタックとして高単価案件を狙える。
私がここで伝えたいのは3つだ。
- 案件は選べ:WordPress案件に飛びつかず、業務系・Laravel・API案件に絞る
- AIツールは必須投資:GitHub CopilotやCursorで作業効率を上げることで、限られた副業時間で最大の収益を出す
- 市場価値は定期的に確認する:レバテックフリーランス等で相場を把握し、自分の単価感を常にアップデートする
SIerの安定した本業を持ちながら、PHPというすでに持っているスキルで副収入を積み上げていく。これが今の私の戦略であり、実際に機能している方法だ。
よくある質問(FAQ)
Q1. PHPは古い言語なので副業案件は少ないのでは?
実態はむしろ逆で、PHPで動く既存システムの数が膨大なため、改修・保守の案件は常に一定数存在する。特にLaravelを使った業務系システムはEC・不動産・医療など幅広い業界で使われており、LaravelエンジニアのフリーランスはIT人材不足の影響で需要が高止まりしている状態だ。2024年時点でレバテックフリーランスに登録されているLaravel案件は月単価60万円以上のものが多数存在する。
Q2. SIerに在籍しながら副業は就業規則的に大丈夫?
会社によって大きく異なる。まず自分の就業規則の「副業・兼業」に関する条文を確認することが最初のステップだ。多くの大手SIerは「事前申請制で副業可」か「競合他社への就業は不可」という条件を設けている。クラウドソーシングの場合は「事業の競合」に当たらないことが多いので許可されるケースが多いが、必ず人事に確認してから動くことをすすめる。
Q3. PHPの副業で最初にどのプラットフォームを使えばいい?
最初のポートフォリオ作りはクラウドワークスかランサーズが始めやすい。登録・案件応募が無料で、実績ゼロからでも受注できる案件が存在する。単価を上げる段階になったら、Midworksやレバテックフリーランス等のエージェント経由でフリーランス業務委託案件を狙うのが現実的なステップアップだ。
Q4. GitHubのポートフォリオがないと副業案件は取れない?
クラウドソーシングの場合、GitHubポートフォリオがなくても、本業で担当したシステムの概要(機密情報を除く)を職務経歴として記載するだけで評価されるクライアントは多い。ただしフリーランスエージェント経由の案件では、GitHubに公開リポジトリが1〜2本あると信頼度が上がる。SIerの業務と関係ないサンプルアプリをひとつ作って公開しておくだけでも効果がある。
Q5. AIツール(GitHub Copilot・Cursor)は副業に本当に効果がある?
私の実体験では、コーディング速度が30〜40%向上した。特に効果が高いのはCRUD処理の実装・テストコード生成・既存コードの説明と改善提案だ。副業の作業時間は本業後の夜間や休日に限られるため、同じ時間で出せるアウトプット量が増えることは直接収入増に直結する。月1,500〜2,000円のコストに対して、月1万〜1.5万円の追加収益が見込めるなら、費用対効果の計算は明らかだ。

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