クラウドワークス vs ランサーズ、エンジニアにはどっちが向いてる?SIer6年目が実際に両方使って比べた結果
「副業を始めたいけど、クラウドワークスとランサーズ、エンジニアとしてどっちを使えばいいの?」
この疑問、私自身が1年半前にずっと抱えていました。SIerで6年間、PHP・Python・Next.jsなどを触ってきた私でも、いざ副業を始めようとしたとき、どのプラットフォームを選べばいいのかまったく判断できませんでした。
ネットで調べても「どっちも良い」とか「案件数が多いのはクラウドワークス」みたいな表面的な情報ばかり。エンジニアとして実際に稼げるかどうかの話が全然出てこないんですよね。
そこで私は両方のアカウントを作って、実際に案件に応募し、受注もしてみました。この記事ではその実体験をもとに、エンジニアがどちらを選ぶべきかを具体的な数字と一緒にお伝えします。
結論から言うと、「どっちが良いか」ではなく「何を目的にするか」で答えが変わります。その判断軸を最後まで読んでもらえれば、迷いがなくなるはずです。
まず私のスペックと副業を始めた経緯
自己紹介を簡単にしておきます。私はSIerに勤めて6年目のシステムエンジニアです。主な技術スタックはPHP・Python・React Native・Next.js・TypeScript・SQL・Kotlin・Swiftあたりで、バックエンドもフロントもモバイルも一通り触ってきました。
副業を始めようと思ったきっかけは単純で、「月収を上げたい」という動機です。SIerの給与は正直なところ技術力が上がっても劇的には増えない。残業代込みで手取り35万円前後がここ2年ほど続いていて、このままでいいのか?という焦りがありました。
転職という選択肢もありましたが、今の職場の人間関係や福利厚生は悪くない。だから副業で収入を補いながら、将来的にフリーランスへの道も探れたらと思って動き始めました。
最初に登録したのがクラウドワークスとランサーズです。登録自体は無料なので、両方試してみることにしました。
クラウドワークスの実態:案件数は多いが単価のばらつきが激しい
登録から最初の受注まで
クラウドワークスに登録して最初に感じたのは、とにかく案件数が多いこと。「PHP」で検索すると常時500件以上ヒットします。ただし、その大半が時給800円〜1,500円のコーダー案件や、予算5万円以下の小規模修正案件でした。
最初に受注したのはWordPressのプラグイン修正案件で、単価は3万円。作業時間は約8時間だったので、時給換算すると3,750円。悪くはないですが、正直SIerの残業代より若干高い程度です。
プロフィールを充実させて実績を積んでいくと、徐々に単価は上がりました。3ヶ月後には月3〜5万円程度を安定して受注できるようになりました。
クラウドワークスで気になった点
クラウドワークスで気になったのは、案件の質のばらつきです。予算の書き方が曖昧な案件が多く、「〜から応相談」と書いてあるのに実際に交渉すると想定以下の金額を提示されることが何度かありました。
また、プロジェクト形式の案件は契約後のスコープ変更が発生しやすい印象があります。「ちょっとこれも追加で」という要求が来たとき、対応するかどうかの判断が最初は難しかったです。
一方で、コンテスト形式の案件や、タスク形式の案件も豊富なので、副業を始めたてで実績ゼロの状態でも動きやすいのは確かです。
「副業エンジニアとして最初の一歩を踏み出すなら」
案件数No.1クラスのクラウドワークスは登録無料。まずはプロフィールを作るだけでOKです。私も最初の受注はここからでした。
ランサーズの実態:エンジニア案件の単価水準が高め
クラウドワークスとの最初の印象の違い
ランサーズに登録してまず気づいたのは、クラウドワークスと比べてUIが少し違うことと、案件の書き方が丁寧なものが多いという点でした。
「エンジニア」カテゴリで検索すると、案件の母数はクラウドワークスより少ない印象です。ただし、フィルタリングして月額20万円以上の継続案件に絞ると、質の高い案件が見えてきます。
ランサーズで最初に受注したのは、Next.jsを使ったLP制作の案件で単価は8万円でした。作業時間は約20時間なので、時給換算4,000円。クラウドワークスの最初の案件よりは時給換算で高かったです。
ランサーズの認定制度について
ランサーズには「認定ランサー」制度があり、これを取得すると案件の受注率が上がりやすいと言われています。私は4ヶ月目に認定を取得しましたが、その後は応募した案件の承諾率が体感で1.5倍ほど上がりました。
認定基準は非公開ですが、実績件数・評価スコア・プロフィールの充実度が影響すると感じています。
ランサーズで気になった点
ランサーズはクラウドワークスと比べて、クライアントの質が比較的安定している印象です。ただし、案件の絶対数が少ないため、最初の実績ゼロ状態からスタートするには競争が厳しい面もあります。
また、システム開発系の大型案件はランサーズの「Pro」経由で来ることが多く、通常の検索では見えにくいケースがあります。月額30万円超の継続案件を狙うなら、プロフィールを相当作り込む必要があります。
【比較表】クラウドワークス vs ランサーズ:エンジニア目線で整理
| 比較項目 | クラウドワークス | ランサーズ |
|---|---|---|
| エンジニア案件数 | ◎ 非常に多い(PHP検索で常時500件超) | ○ やや少ない(同条件で200〜300件程度) |
| エンジニア案件の単価水準 | △ 低単価〜中単価が多い(〜30万円) | ○ 中〜高単価が多い(10〜50万円) |
| 実績ゼロからの始めやすさ | ◎ タスク・コンテスト案件が豊富 | △ 競争率が高め |
| 継続案件の獲得しやすさ | ○ 比較的多い | ◎ 質の高い継続案件が多い |
| クライアントの質 | △ ばらつきが大きい | ○ 比較的安定している |
| システム手数料 | 5〜20%(売上に応じて変動) | 5〜20%(同左) |
| 月30万円超を狙いやすさ | △ 複数案件の掛け持ちが必要 | ○ 大型案件1本で到達しやすい |
| おすすめの利用フェーズ | 副業スタート〜実績構築期 | 実績あり〜安定収益化期 |
※上記は2024年時点での私の利用実感をもとにした比較です。案件数・単価は時期によって変動します。
「実績を積んだら高単価案件に移行したい方へ」
ランサーズは中〜高単価の継続案件が充実しています。副業で月10万円以上を目指す段階になったら、ランサーズも並行して活用するのがおすすめです。
実際の月収推移:両プラットフォームを6ヶ月使った結果
参考として、私が副業を始めてからの月収推移を書いておきます。本業の収入は含まず、副業分のみです。
- 1ヶ月目:クラウドワークス1案件のみ。WordPress修正で3万円。プロフィール作成に時間がかかり、実作業は月10時間程度。
- 2ヶ月目:クラウドワークス2案件で合計7万円。PHPのバグ修正とHTML/CSSのコーディング案件。
- 3ヶ月目:クラウドワークス3万円+ランサーズ8万円=合計11万円。ランサーズでNext.js案件を初受注。
- 4ヶ月目:合計13万円。ランサーズで継続案件1本(月8万円)を確保。
- 5ヶ月目:合計18万円。クラウドワークス5万円+ランサーズ継続案件8万円+ランサーズ新規5万円。
- 6ヶ月目:合計21万円。ランサーズ認定取得後に大型案件(TypeScript・React Native)を受注。
6ヶ月で月21万円まで来ました。本業の手取りと合わせると月56万円程度になり、最初の目標だった「月収を大幅に増やす」は達成できています。
ただし、正直に書くと副業に充てた時間は月平均60〜70時間です。週15時間強。本業が繁忙期のときは15万円前後に落ちた月もあります。「楽に稼げる」ではなく、「本業のスキルを活かして効率よく稼げる」が正確な表現です。
作業効率を上げるためにやったこと:AIツールの活用
副業を続ける中で気づいたのは、作業スピードが収入に直結するということ。時給単価を上げるには、同じ品質の成果物をより短時間で仕上げるしかない。
そこで導入したのがCursorとGitHub Copilotです。
Cursorは月額20ドル(約3,000円)かかりますが、コーディング作業の体感速度が1.5〜2倍になりました。特にPHP・TypeScriptのルーティン系の実装や、SQLのクエリ生成が早くなった。3,000円の投資で月に8〜10万円多く稼げるなら、費用対効果は十分すぎます。
GitHub Copilotは月額10ドル(約1,500円)。エディタ補完の精度が上がり、特にReact NativeやKotlin・Swiftなど、案件ごとに言語が変わるときの立ち上がりが早くなりました。
AIツールを使い始めてから、1案件あたりの作業時間が平均で20〜30%削減できました。同じ月収を維持しながら副業時間を減らせたので、本業への支障も減りました。
「もっと高単価を目指したい」と思ったときの選択肢
クラウドワークスとランサーズで副業実績を積んだ後、「もっと高単価を狙いたい」と思う人は多いはずです。私も今ちょうどその段階にいます。
月50万円以上のエンジニア案件を狙うなら、クラウドソーシング系ではなくフリーランスエージェントの活用が現実的です。レバテックフリーランスやMidworksは、エンジニアのフリーランス案件に特化したエージェントで、週3〜4日稼働で月40〜60万円の案件が普通に存在します。
ただし、これらのサービスはフリーランス向けであり、SIer在籍中の副業には制約がある場合があります。就業規則の確認は必須です。私はまだ動けていませんが、将来の選択肢として情報収集を続けています。
「副業での実績を活かして次のステップへ」
クラウドワークス・ランサーズで実績を積んだ後は、高単価フリーランス案件も選択肢に。レバテックフリーランスは無料登録&カウンセリングから始められます。今すぐ転職する必要はなく、情報収集だけでもOKです。
結論:エンジニアがクラウドワークスとランサーズを選ぶ基準
長くなりましたが、私の結論をまとめます。
クラウドワークスを選ぶべき人
- 副業実績がゼロで、まず受注経験を積みたい人
- スキマ時間を使って小さな案件を積み重ねたい人
- WebコーディングやWordPress案件を中心に副業したい人
- 月3〜10万円の安定副収入から始めたい人
ランサーズを選ぶべき人
- ある程度の技術実績があり、高単価案件を狙いたい人
- 月10〜30万円を本格的に目指す人
- 継続案件で安定した副収入を作りたい人
- Next.js・TypeScript・React Nativeなどモダン技術を持つ人
両方登録すべき理由
正直なところ、どちらか一方だけに絞る必要はありません。登録は両方無料なので、最初はクラウドワークスで実績を積みながら、ランサーズのプロフィールも育てていく戦略が最も効率的です。
私が実際にやったのもこの方法で、3ヶ月目あたりからランサーズがメイン収入源になりました。今でもクラウドワークスは「スキマ時間に受けられる小案件」として並行して使っています。
よくある質問(FAQ)
Q1. クラウドワークスとランサーズ、SIer在籍中でも副業で使えますか?
はい、使えます。ただし、会社の就業規則によっては副業が禁止または申請が必要なケースがあります。私が勤めるSIerは「競業避止義務に触れない副業であれば申請不要」というグレーな運用ですが、会社によって対応が異なります。まず自社の就業規則を確認することを強く推奨します。確認なしに始めると後でトラブルになる可能性があります。
Q2. エンジニアとして最初の案件を取るまでどのくらいかかりますか?
私の場合、クラウドワークスで最初の案件を受注するまで登録から約2週間でした。プロフィールを充実させ、10〜15件ほど応募した結果です。ランサーズの最初の受注は登録から約6週間かかりました。クラウドワークスで実績を積んでからランサーズに応募するスタイルにしたためです。技術力があっても、提案文やプロフィールの書き方次第で受注率は大きく変わります。最初の1〜2ヶ月は提案文の改善を繰り返す期間と考えておくと焦らずに進められます。
Q3. PHPしか書けないエンジニアでも副業案件は取れますか?
取れます。クラウドワークスではPHP案件は常に一定数あり、WordPressとの組み合わせ案件は特に多いです。単価は低め(5〜30万円が多い)ですが、月5〜10万円の副収入を作るには十分な案件数があります。PHPに加えてSQLやHTMLが書ければ、Webアプリのバグ修正・機能追加案件にも対応できます。まずはPHPで実績を作り、そこからTypeScriptやPythonにスキルを広げていくのが現実的な流れです。
Q4. 副業収入にかかる税金はどうすれば良いですか?
副業収入が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。クラウドワークスもランサーズも取引履歴をCSVでダウンロードできるので、収支の記録は比較的簡単です。私は副業1年目から青色申告に切り替え、会計ソフト(freee)を月額980円で使っています。AIツール代・書籍代・勉強用のUdemyコースなどは経費として計上できます。税務処理については税理士に相談するのが確実ですが、年収300万円以下の副業規模なら市区町村の無料税務相談でも対応してもらえます。
Q5. クラウドワークスとランサーズの手数料はどちらが安いですか?
2024年時点では、両サービスともに累積取引額に応じた変動手数料制を採用しています。具体的には、累積取引額が低い段階では20%前後、100万円を超えると5%程度まで下がる仕組みです(詳細は各サービスの公式サイトで最新情報を確認してください)。実質的に手数料はほぼ同じ水準です。手数料の差で選ぶより、案件の質や単価水準で選ぶほうが手取り収入に大きく影響します。
※本記事の情報は執筆時点(2024年)のものです。各サービスの仕様・手数料・案件数は変動する場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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