SIerエンジニアが副業を始める方法|6年目の私が実際に試した手順と月5万円への道筋
「副業したいけど、SIerって副業禁止じゃないの?」「何から始めればいいかわからない」
この記事を読んでいるあなたは、おそらく私と同じような悩みを抱えているはずです。
私はSIer6年目のシステムエンジニアで、PHP・Python・Next.js・TypeScriptなどを使った業務システム開発を日々こなしています。年収は残業込みで550万円ほど。決して低くはないのですが、物価上昇と将来への漠然とした不安から、2年ほど前に副業を本格的に検討し始めました。
最初の3ヶ月は何もできず、情報収集だけで終わりました。「SIer エンジニア 副業 始め方」で検索しては記事を読み漁るだけ。でも実際に動き出してから状況は変わり、今では月に4〜7万円を副業で安定して稼げるようになっています。
この記事では、私が実際に踏んだ手順・使ったサービス・躓いたポイントを正直に書きます。「SIer勤務のエンジニアが現実的に副業で稼ぐ」に特化した内容なので、フリーランス全振りの記事とは少し違う視点になっています。
目次
- SIer在籍のまま副業できるのか?就業規則の確認方法
- SIerエンジニアが副業で強みを活かせる3つの領域
- 副業プラットフォーム比較|私が実際に登録した4サービス
- 最初の案件獲得まで:私が実際にやったこと
- AIツールで作業効率を上げて副収入を最大化する
- 月5万円を達成するための現実的なスケジュール
- よくある質問(FAQ)
1. SIer在籍のまま副業できるのか?就業規則の確認方法
副業を始めるにあたって、最初に絶対確認すべきなのが就業規則です。「なんとなく禁止っぽい」という印象を持っている人が多いですが、実態は会社によってかなり差があります。
私の勤務先は大手SIerの子会社なのですが、就業規則を改めて読んだところ「会社の許可を得た場合に限り副業可」という条件付き許可制でした。人事部に相談したところ、競合他社への技術漏洩にならない範囲・週10時間以内・本業に支障をきたさないことを条件に、書面での申請・承認を経て副業OKとなりました。
確認の流れとしては以下がおすすめです。
- 就業規則の「副業・兼業」「競業避止」関連の条項を読む
- 曖昧な場合は人事部に「兼業について確認したい」と相談する(いきなり「副業したい」と言わなくていい)
- 許可制の場合は申請書類を確認し、承認を取ってから動く
2024年時点では、政府の働き方改革の流れを受けて副業を解禁するSIerも増えています。まず確認してみることが大切です。無断でやって後でトラブルになるのが一番避けたいパターンです。
2. SIerエンジニアが副業で強みを活かせる3つの領域
SIerで働いているエンジニアには、Web系フリーランスとは違う独自の強みがあります。私が副業を始めてから気づいたことですが、この強みをうまく使えるかどうかで副業の難易度がかなり変わります。
① 業務システム開発・保守
中小企業向けの在庫管理・勤怠管理・受発注システムなど、地味だけど需要が高い領域です。私はPHPとSQLを使って月3〜5万円の案件をクラウドワークスで受注しています。Webサービス系と違って競合が少なく、SIer経験者は「仕様書を読める」「要件定義ができる」という点で強みが出ます。
② ドキュメント・仕様書作成
意外と見落とされがちですが、設計書・テスト仕様書・操作マニュアルの作成を外注したいという中小企業や個人開発者は多いです。私は1件あたり1.5〜3万円でこういった案件を受けたことがあります。エンジニアとして技術的な正確さを担保できるのはSIer出身者の強みです。
③ コードレビュー・技術顧問
スタートアップや小規模な開発会社が「週1〜2時間のコードレビューをしてほしい」というニーズを持っています。時給5,000〜8,000円程度が相場で、私は現在TypeScript・Next.jsのコードレビューを月2社に対して提供しています。これが副収入の柱の一つになっています。
💼 副業エンジニアとしての第一歩に
副業案件を探すなら、エンジニア特化型のプラットフォームが一番効率的です。私が実際に使っているサービスを次のセクションで比較しますが、まず登録だけでも済ませておくと動き出しが早くなります。
3. 副業プラットフォーム比較|私が実際に登録した4サービス
副業を始める際、どのプラットフォームを使うかで獲得できる案件の質と単価が大きく変わります。私は以下の4つに実際に登録して、案件を受注した経験から比較しています。
| サービス名 | 向いている案件 | 平均単価(エンジニア) | 案件の豊富さ | 初心者でも取りやすいか | 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|
| クラウドワークス | Web開発・システム保守・コーディング | 時給2,000〜4,000円 固定5万〜30万円 |
◎ 非常に多い | ○ 取りやすい | 5〜20% |
| ランサーズ | 開発・設計・ドキュメント作成 | 時給2,500〜4,500円 固定5万〜20万円 |
○ 多い | ○ 取りやすい | 5〜16.5% |
| Midworks | 常駐型・週2〜3日の副業案件 | 月20万〜50万円(稼働量による) | △ 少ないが質が高い | △ 経験者向け | 非公開(エージェント型) |
| レバテックフリーランス | 週3日〜の高単価案件 | 月40万〜80万円(週3〜4日想定) | ○ 多い | ✕ ある程度実績が必要 | 非公開(エージェント型) |
※単価は2024年時点での私の調査・実体験に基づく目安です。スキルや案件内容により大きく変動します。
私のおすすめの使い方
副業初心者のうちはクラウドワークス・ランサーズで実績を作り、慣れてきたらMidworksやレバテックフリーランスにシフトするというのが現実的なルートです。
私自身、最初の半年はクラウドワークスで月1〜2万円の小さな案件を受けながら、プロフィールと評価を育てました。今はTypeScript・Next.jsのコードレビュー案件をMidworks経由で取っており、こちらの単価がかなり高くなっています。
4. 最初の案件獲得まで:私が実際にやったこと
「登録したけど全然受注できない」という声をよく聞きます。私も最初の1ヶ月は全滅でした。受注できるようになったきっかけは以下の3つの改善でした。
① プロフィールに数字と具体性を入れた
「PHP・Python経験あります」ではなく、「PHP7〜8系で5年。ECサイト・在庫管理システムの開発・保守を担当。最大同時アクセス1,000件の負荷対策経験あり」のように、年数・規模・技術的課題を具体的に書き直しました。これだけで応募への返信率が上がりました。
② 単価を最初は下げて実績を作った
最初の2件は時給1,500円という低単価で受けました。正直きつかったですが、その2件で5つ星の評価を2つ獲得してからは、時給2,500〜3,000円でも受注できるようになりました。「最初の3件は投資」と割り切るのが大事です。
③ 提案文を案件ごとにカスタマイズした
テンプレートをコピペした提案はクライアントに見抜かれます。私は「この案件でどんな問題が起きるか」「自分のどの経験が活きるか」を1件ずつ考えて書くようにしました。1提案に15〜20分かかりますが、受注率が体感で3倍ほど改善しました。
🚀 エージェント型で効率よく案件を取るなら
クラウドソーシングで実績が3件以上ついたら、エージェント型サービスへの登録も検討してください。担当者が案件を紹介してくれるので、提案文を大量に書く手間が省けます。
5. AIツールで作業効率を上げて副収入を最大化する
副業エンジニアにとって時間は最大の制約です。本業が終わった後の夜間・週末に作業するため、いかに効率よくアウトプットを出すかが副収入を上げるカギになります。私が導入して効果を感じたAIツールを2つ紹介します。
GitHub Copilot(月額19ドル / 約2,900円)
コードの自動補完・関数の骨格生成・コメントからのコード生成が強力です。私の体感では、TypeScript・Python系の実装タスクで作業時間が20〜30%短縮されています。月3万円の案件を受けている場合、10時間の作業が7〜8時間になれば時給換算が上がる計算です。月2,900円の投資対効果としては十分です。
Cursor(月額20ドル / 約3,000円)
AIネイティブなコードエディタで、コードベース全体を理解した上で提案・修正をしてくれます。既存コードの把握・リファクタリング・バグ修正が特に速くなります。副業案件では「既存のシステムを修正してほしい」という案件が多いので、このツールは特に役立ちます。GitHub Copilotと合わせて月6,000円ほどの投資ですが、副業収入が月4万円を超えてから導入すると費用対効果の感覚がつかみやすいです。
Udemy(セール時1,500〜2,000円/講座)
新しい技術スタックを副業の武器として追加したい場合、Udemyは最短ルートです。私はReact Nativeの案件を取るためにUdemyで学習し、3ヶ月後には月2万円のアプリ保守案件を受注できました。月額制ではなく講座単位の買い切りなので、必要なものだけ購入できる点がエンジニア向けです。頻繁にセールがあり、通常2万円の講座が1,500円になることもあります。
6. 月5万円を達成するための現実的なスケジュール
「月5万円」という数字は、SIer勤務のまま副業する場合のリアルな初期目標だと思っています。フリーランスのように月30〜50万円は本業との兼ね合いで現実的ではないですが、5万円は3〜6ヶ月で十分到達できます。
私が実際に経験した月別の収益推移(副業開始から)
- 1ヶ月目:収益0円。プロフィール作成・案件調査・提案のみ
- 2ヶ月目:15,000円(PHP案件を低単価で1件受注)
- 3ヶ月目:28,000円(ドキュメント作成案件を追加)
- 4ヶ月目:42,000円(リピート案件+新規1件)
- 5ヶ月目:55,000円(コードレビュー案件開始)
- 6ヶ月目以降:40,000〜70,000円で安定推移
作業時間は週6〜10時間程度です。本業は残業が多いので、平日夜は1〜2時間・土日は計4〜6時間が現実的な上限でした。
月5万円達成のポイント
- 案件を1つに絞らない:単発案件1本より、月額5,000〜20,000円の継続案件を2〜3本持つ方が安定します
- 得意分野を絞る:「PHP×業務システム」「TypeScript×Next.js」など得意領域を明確にした方が単価交渉しやすくなります
- AIツールで時給を上げる:同じ作業時間でより多くのアウトプットを出すために、GitHub CopilotやCursorの活用は必須です
🎯 今すぐ始めるための3ステップ
副業の第一歩は「登録して動いてみること」です。情報収集だけで終わらないために、今日中に以下を済ませましょう。
- クラウドワークスまたはランサーズに登録してプロフィールを作成する
- GitHub Copilotの無料トライアルを開始して作業効率を体感する
- Udemyのセール時に狙いのスキル講座を1本購入する
よくある質問(FAQ)
Q1. SIerは副業禁止の会社が多いと聞きますが、本当ですか?
実態としては「完全禁止」より「申請・許可制」の会社の方が増えています。特に2020年代以降、政府の副業推進の流れを受けて規則を緩和するSIerは増加傾向にあります。まず就業規則を確認し、曖昧な場合は人事部へ書面で確認するのが安全です。無断で始めるリスクが最も高いので、必ず事前確認を行ってください。
Q2. 副業収入はいくらから確定申告が必要ですか?
給与所得以外の所得(副業収入)が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。月に換算すると約16,700円が目安になります。クラウドワークスやランサーズは源泉徴収されないケースが多いため、収入の記録は毎月しっかりつけておくことをおすすめします。税務署や税理士への相談も早めに行っておくと安心です。
Q3. 副業でSIerのお客様情報や社内システムの知識を使っていいですか?
これは絶対にNGです。本業で得た顧客情報・設計情報・ソースコードを副業に流用すると、秘密保持義務違反・情報漏洩に該当し、最悪の場合は訴訟リスクがあります。副業案件では「自分のスキル」だけを提供するという線引きを厳守してください。私も案件受注の際には、前職・現職の情報を一切使わないことを徹底しています。
Q4. SIer経験しかない場合、Web系の副業案件は取れますか?
取れます。ただし最初の1〜2件は実績作りとして単価を下げる覚悟が必要です。SIer経験者の強みは「仕様通りに動くものを作れる」「ドキュメントを書ける」「コミュニケーションが丁寧」という点で、クライアントから意外と高く評価されます。PHP・Python・SQL・TypeScriptなど汎用的な言語スキルがあれば、クラウドワークスで3ヶ月以内に案件獲得できる可能性は十分あります。
Q5. AIツール(GitHub CopilotやCursor)は副業初心者にも必要ですか?
副業開始直後は不要です。まず案件を取る・納品するという経験を積むことが優先です。月収が2〜3万円を超えてきたタイミングで、作業効率化のためにGitHub Copilotを導入するのがおすすめのタイミングです。月2,900円の費用対効果を実感できるようになるのは、ある程度の受注量が安定してからです。Udemyはスキルの穴を埋めるために随時活用するのが効果的です。
まとめ:SIerエンジニアの副業は「小さく始めて積み上げる」が正解
私がこの2年間で学んだのは、副業は「いきなり大きく稼ごうとしない」ことが長続きするコツだということです。本業を持ちながら副業をするのは体力的にもきつい時期があります。でも月5万円という目標は、週6〜10時間の作業で3〜6ヶ月で現実的に達成できます。
就業規則の確認 → クラウドワークスへの登録 → 最初の1件受注。この3ステップを今月中に踏み出せれば、半年後の自分は確実に変わっています。

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